国家試験のファイナンシャル・プランニング技能士。
これは1級、2級、3級とあります。
国家資格・技能検定の一種であり、職業能力開発促進法に基づき平成14年に国家資格になりました。
厚生労働省管轄で、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会と金融財政事情研究会が指定機関となっています。
1級、2級は、両方の試験機関で実施されていますが、3級は金融財政事情研究会(金財)のみで行われいます。
ファイナンシャル・プランニング技能士の合格証書は、等級、受験した機関によって違います。
合格証書発行機関 | 合格証書の発行者名 | |
---|---|---|
1級FP技能士 | 実技試験を受検した指定試験機関 |
厚生労働大臣名 |
2級FP技能士 | 合格が確定した試験を受検した指定試験機関 | 金融財政事情研究会理事長と日本FP協会理事長の連名 |
3級FP技能士 | 金融財政事情研究会 | 金融財政事情研究会理事長名 |
ファイナンシャル・プランニング技能士は、一度取得すると、生涯有効の資格です。
●職業能力開発促進法第50条 合格者の名称
技能検定に合格した者は、技能士と称することができる。
技能検定に合格した者は、前項の規定により技能士と称するときは、その合格した技能検定に係る職種及び等級(当該技能検定が等級に区分しないで行われたものである場合にあつては、職種)を表示してするものとし、合格していない技能検定に係る職種又は等級を表示してはならない。
厚生労働大臣は、技能士が前項の規定に違反して合格していない技能検定の職種又は等級を表示した場合には、2年以内の期間を定めて技能士の名称の使用の停止を命ずることができる。
技能士でない者は、技能士という名称を用いてはならない。
ファイナンシャル・プランニング技能士は、名称独占資格の国家資格です。
名称独占資格ですので、この資格を取得していない人は、名乗ってはいけません。
正式名称は「○級ファイナンシャル・プランニング技能士 (○○○○業務)」
等級を省いたり、「FP技能士」と省略するのは正しくありません。
また英語表記は、1級ファイナンシャル・プランニング技能士ですと、
「1st grade Certified Skilled Worker of Financial Planning」とのことです。
ファイナンシャル・プランニング技能士には、学科試験と実技試験に分かれていますが、
各等級、実技試験の選択科目がそれぞれあります。
- 1級:資産相談業務、資産設計提案業務
- 2級:個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務、資産設計提案業務
- 3級:個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務、資産設計提案業務
等級によってどの選択科目を選ぶが決めるのですが、
どの選択科目を選択しても合格証がもらえます。
仮に1級の「資産相談業務」を選択受験し、
合格すると「資産相談業務」の合格証がもらえます。
また、数年後に「資産設計提案業務」を受験、
合格すると「資産設計提案業務」の合格証がもらえます。
3級試験は、金融財政事情研究会(金財)のみですが、
1級と2級は、金融財政事情研究会(金財)、
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(FP協会)の両方で実施されます。
例えば、2級学科試験を金財で受験すると、実技試験も金財で、というわけではなく、
FP協会で、受験してもかまいません。
とにかく、それぞれの等級において、学科、実技の両方に合格すれば、
合格証を取得することができるわけです。
普通の試験ですと、学科試験に合格すると、実技試験が受験できるといったシステムになっていることが多いですが、 ファイナンシャル・プランニング技能士試験の場合、学科または実技試験に合格したが、片方が不合格だった場合、 「一部合格者」として「一部合格証」が発行されます。
一部合格者になると、学科若しくは実技試験に合格した翌々年(2年間)まで合格した課目の試験免除されます。
ただし、上記に当てはまるのは2級と3級のみで、1級に関しては、学科試験合格後、実技試験を受験することになります。
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