2級FP技能士試験(2級ファイナンシャルプランニング技能検定)の難易度は、
3級から比べると若干高めですが、比較的低い方の国家試験です。
2級も3級と同様、学科試験と実技試験に分かれており、試験は同日に行われ、
実技試験は選択性、科目によって試験機関が異なります。
下記の5科目から選択し、資産設計提案業務のみ日本FP協会が実施します。
- 個人資産相談業務(きんざい)
- 生保顧客資産相談業務(きんざい)
- 中小事業主資産相談業務(きんざい)
- 損保顧客資産相談業務(きんざい)
- 資産設計提案業務(FP協会)
どの実技試験もそうですが、低いときでは2割弱、高いときで5割弱と合格率にバラツキがあります。
ですが国家資格の中では難易度は低い方だと言えるでしょう。
ちなみに、受験者が多いのは、金財が実施する個人資産相談業務、FP協会が実施する資産設計提案業務となっており、 いずれも年3回実施され、毎回、2〜3万人程度が受験しています。
また、学科試験も金財、日本FP協会と二つの試験機関がそれぞれで行われます。
二つの試験機関が学科試験を行うということで、どちらを受験するか迷うところですが、
金財、協会、どちらも試験日同一ですし、どちらを受験し合格してもOKですので、
FP協会が行う実技試験、「資産設計提案業務」を受験するなら、FP協会が実施する学科試験。
その他の実技試験を受験するなら金財が実施する学科試験とするのが合理的でしょう。
また、2級FP技能士は、AFP資格審査試験を兼ねており、AFPを取得したい、さらには将来的にCFPを取りたいと思っているなら、 日本FP協会が行う学科試験の方がいいかもしれません。
学科試験の合格率ですが、金財が行う学科試験の方が、FP協会が実施する学科試験より、若干合格率が低くなっており、 難易度は金財学科の方が高いようです。
2級は、3級と違って受験資格があります。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士の受験資格としては、次のものがあります。
●金財の場合
- 3級技能検定の合格者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
●FP協会の場合
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 3級の技能検定に合格した者
- 2年以上の実務経験を有する者
FP業務に2年以上従事した実務経験がない場合、
まずは3級合格を目指すことが必要になるでしょう。
AFP講座を受講すると実務経験がなくても受験できます。
とにかく2級FP技能士は、試験機関が2つありややこしい試験制度となっています。
3級ほどではないにしろ、2級も難易度はあまり高くない試験です。
テキストや過去問、資格学校の授業など基本的なことを押さえておけば、
不合格になる可能性は低い試験といっても過言ではありません。
難易度が低く、市販のテキストなども充実しているため、
独学で合格することも十分可能でしょう。
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